今回は大通周辺のホテルを紹介します。紹介するホテルの基準は、日本ホテル協会に加盟か大手旅行代理店のシティホテル商品扱いを受けている施設などを対象に行います。また、評価は客室・飲食・ホスピタリティ・ビジネス(ビジネスでの使い勝手度)の4部門としました。著者の情報が少ないホテルについては紹介をしていませんのですべてが掲載されるわけではありません。
なお、星評価は満点が☆☆☆☆☆で100点(☆は20点・★は10点)ですが、あくまでも私見であるという点をご理解ください。
大通周辺は古くからの旅館はありましたがシティホテルが建てられるようになったのは1980年代に入ってからです。
◆その中で北海道一の歴史と伝統を誇るのが札幌グランドホテル(北1西4)です。札幌で最初の近代的様式ホテルであり、迎賓館としての役割を担っていました。北海道が発祥である三井観光開発㈱(旧・ほくたん)の顔ともいえるホテルです。建物は本館・西館・東館からなっていますが客室の個性もそれぞれ違います。シングルルームだけでもバラエティに富んでおり何館に泊まるか事前にチェックをした方がいいでしょう。ロビーやコーヒハウスなどは賑やかですが客室階は意外なほど静かで落ち着いています。飲食施設も豊富で料金も適正と思われます。立地もよく観光・ビジネス両面で使い勝手がいいホテルといえるでしょう。
客室☆☆☆☆ 飲食☆☆☆☆★ ホスピタリティ☆☆☆☆ ビジネス☆☆☆☆★
◆札幌後楽園ホテル(大通西8)は唯一、大通公園に面しているシティホテルです。雪祭りやホワイト・イルミネーションの時期などは人気があります。アクセスは大通駅から徒歩5~7分位なので意外に不便かもしれません。客室はオーソドックスなタイプが多く、広さはシティホテルとしてはやや小さめです。飲食は和洋中とあり大通公園を眺めながらの朝食は心地よいものがあります。オフィス街に近く、最近はビジネス商品にも力を入れているので観光だけではなく出張などにも使えるホテルといえるでしょう。
客室☆☆☆★ 飲食☆☆☆★ ホスピタリティ☆☆☆★ ビジネス☆☆☆☆
◆大通から南側の商業エリアにあるのがホテルオークラ札幌(南1西5)です。オークラグループの一員ですが一昨年まではホテルアルファ札幌という名称でした。このホテルの経緯は複雑です。トマムのアルファコーポレーションが経営していましたが倒産、その後、加森観光が運営を任されました。アルファ時代からホテルオークラとは提携をしておりロビーや客室、飲食店などオークラ色が強くなっています。大通、ススキノにも近く立地には恵まれています。客室は全室30㎡程度ありシングル(ダブル)ルームでもかなりゆとりがあります。景色は見えませんが窓越しに和風庭園があり落ち着いた雰囲気です。Hオークラに変わった際、リニューアルをしていますがもともと20年以上経っている建物なので使い勝手の悪い部分があります。地下にある和食「杉の目」は札幌を代表する郷土料理店です。
客室☆☆☆☆ 飲食☆☆☆☆ ホスピタリティ☆☆☆☆★ ビジネス☆☆☆☆
◆狸小路に面しているのがホテルサンルートニュー札幌(南2西6)です。サンルートチェーンというとビジネスの印象が強いですがここは準・シティホテルといってよい設備を誇っています。狸小路に面しており立地には恵まれています。但し客室はシングルが狭く、景色も期待できませんが価格や飲食設備など全体的なバランスが取れているホテルです。最近は狸小路周辺のホテルが増えましたがその老舗的な存在です。客室☆☆☆ 飲食☆☆☆★ ホスピタリティ☆☆☆★ ビジネス☆☆☆☆
◆大通のはずれにあるのがホテルロイトン札幌(北1西11)です。もともとはコンベンションなどをメインにした会員制ホテルでスタートをしましたがバブル崩壊により一般の宿泊を受け入れるようになりました。現在は通常のホテルとして稼動しています。中心街からかなり離れており「不便」といっていい立地条件です。客室は一人の予約でもツインかダブルなのでゆとりがあり、高層のため景色もなかなかのものです。飲食施設にやや難があり朝食はバイキングで1箇所のみというのは寂しいかんじです。もともと学会・会議用のホテルなのでそのあたりを理解して使ってみるといいかもしれません。
客室☆☆☆☆ 飲食☆☆☆ ホスピタリティ☆☆☆ ビジネス☆☆☆
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