ルバン三世で浜中町の活性を、最高の素材を活かすことができるか注目である

ルバン三世で浜中町の活性を、最高の素材を活かすことができるか注目である

kushiro-bus lupan

「浜名町で待ってるぜ!」と書かれたくしろバス車両 右はJR花咲線のラッピング車

全国でアニメを活用した地域活性に取り組んでいる地域は多いが、「ルパン三世」の作者であるモンキー・パンチ氏の出身地、浜中町とJR花咲線沿線の自治体が氏の作品を利用した観光振興プロジェクトを開始している。

浜中町では2011年から、「ルパン三世宝島プラン」という地域再生プロジェクトを開始しており、街中にルパンのキャラクターを設置する他、イベントや観光ツアーなどを行い、その一環としてラッピング車両が登場した。

まず、JR花咲線では「ルパン三世ラッピングトレイン」の運転を4月1日から始めている。これまで釧網線と比べ、話題性のある”観光列車”が少なかった花咲線であるが、1日3-6本程度、釧路-厚岸-根室間で運行されている。運用ダイヤは毎日異なるので、釧路支社のHPを参考にしていただきたい。

また、花咲線と同エリアを走るくしろバスでも「ルパンラッピングバス」が導入されている。こちらは釧路駅-霧多布温泉-浜中駅の路線に投入されており、くしろバスHPで確認することができる。また、浜中町のタクシーもルパンに塗り替えられているらしい。

釧路-浜中間はJRのダイヤさえ合えば、鉄道、バスそれぞれのルパン車両で往復することができる。たとえばGW期間中の4月30日(月)であれば、釧路8:15発(5629D)浜中着9:37 9:40発(くしろバス)霧多布温泉10:05着 同10:30発(くしろバス)釧路駅前12:36着のコースが作れ、半日でルパンが3回楽しめる。少し忙しないが、霧多布温泉での入浴も可能である。

 

アニメで町おこしと云えば、鳥取県の境港市が有名であるが、管理人が最初に訪れた1995年は「水木しげるロード」が出来たばかりの頃で、妖怪のモニュメントもまだ少なかったが、境港線の鬼太郎ラッピング列車は既に運行されていた。

その後は飛躍的に観光客が増え、朝ドラの効果もあり、2011年度には372万人の観光客が訪れ、昨年度の「観光庁長官表彰」を受けている。境港の場合は「妖怪観光」という切り口と、国内有数の水揚量を誇る「お魚観光」がセットとなっているが、浜中町の場合は湿原や岬など道内でも屈指の自然景観と酪農と漁業などの食を上手く絡ませることで、相乗効果に期待したいところだ。

ルパン三世は、鬼太郎同様、知らない人はいないというぐらい知られたキャラである。そういう意味では「僕等がいた」よりもポテンシャルが高いかもしれない。あとは折角のルパンという最高の素材を活かすことができるか、その内容と継続性が求められるところだ。

*ルパン三世はコミックの中で浜中町出身という設定になっているらしい。峰富士子のモデルはパンチ先生の同級生という話は有名だがなかなかの郷土愛である。管理人は中学1年の時、友人の父親がルパンを連載していた双葉社(漫画アクション)に勤務しており、先生のサインを貰った思い出がある)。

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